
富士山には合計5回チャレンジして、登頂は一回。
1回目のチャレンジ(富士宮ルート)
10年ほど前の話ですが、45歳になったのを機に人生の折り返し地点に何か痕跡を残そうと思い、富士山登頂を企画しました。
当時は五合目まで車で行って駐車できたのですが、今は駐車場はないみたいです。
紹介してきた事前準備をせずに「若い時の勢い」で登って、返り討ちにあいました。
高度順応もしていないし、なんとかなるだろうで登ってしまって、大いに後悔しました。
天気も良く絶好の日和でしたが、細かい砂が巻き上がるので、慣れていない人はマスクをしておくといいと思います。
つまづいて転ぶと手をつくところは全て砂か尖った岩です。
手を切らないように手袋は必須です。
八合目までのつづら折りを登っていく時、砂が大量にあるため踏ん張りが効かず、一歩上がって半分滑る感じになります。
また、靴の中に砂や石が入るのを防ぐため、スパッツ(ゲイターともいう)を使用します。
靴の中に小さな石が入っただけで、歩行に違和感が出ます。
砂地を登る時には、足首を外側へ開いて「八の字」に開いて進んでいきます。
できればストック、ポールがあった方が登りやすい(疲れにくい)ですが、足に自信があれば無くても問題ありません。
私の一回目の富士登山は、八合目過ぎから頭痛に襲われ、ひどくなる一方だったのと防寒の装備が足りていなかったので、そこで断念。
とてもとても寒かったのを覚えています。
寒かったので忘れたのでしょうが、下りも水分補給を十分にできていなかったようで、頭痛が治らず、結局下山しても頭痛はおさまりませんでした。
高速道路のパーキングエリアで痛み止めを飲み仮眠してようやく治りました。
2回目のチャレンジ(富士宮ルート)
これから紹介するような練習を3月から行って、15年前の7月終わりに行ってきました。
晴れていて(天気予報も晴れ)なのに山頂近く(9.5合目)で大雨に見舞われ、14時まで待ちましたがよくなる気配がなく、下山しました。
山頂近くでは、この日も寒かったです。
着ていたものが濡れてしまったせいですが、雨に濡れずに着替えるところがなく、ダウンの上にウィンドブレーカーを着て過ごしました。
わたしの足が遅いこともありますが、やっぱり登り6時間、下りも6時間かかりました。
滑る滑る、笑えるくらい滑りました。
岩場もそうですが、特に砂が多い場所では、とても滑ります。
これから行こうと思っている人は、登りと同じくらい下りもかかると覚悟して行ってください。
知っている山の友人は、下りは半分の時間で帰れると言ってましたがわたしには無理です。
(ここで紹介するのは、あくまでも個人的なお勧めであり、自分の体にあった装備、自分の体力にあった登山を心がけてください。お勧めはしますが、山行は自己責任でお願いいたします。)
